失業保険

失業保険受給に不可欠な求職活動実績は職業相談のみで大丈夫!

働き方の多様化や企業業績の悪化などで、誰がいつ会社を辞めることになるのかは予想がつきません。予想ができないからこそ、会社を辞めた際に受ける失業保険の知識は大切です。

失業保険を受ける際、ハローワークで手続きすれば自動的に受給されるイメージがありますよね。しかし実際には求職活動実績を毎月のように示すことが欠かせません。

受給期間中は毎回のように必要になる求職活動実績は職業相談のみで積むことも可能です。今回は職業相談のみで求職活動実績を貰う方法をご紹介します。

今回の記事は以下のような人におすすめです。

  • 退職を理由に失業保険を受給したい人
  • 失業保険受給に必要な求職活動実績について知りたい人
  • ハローワークの職業相談を活用したい人

求職活動実績と職業相談とは

求職活動実績と職業相談とは

何らかの理由で失職した場合、新しい職探しが重要です。しかし内定がすぐに見つかるとは限らないため、求職中の生活費を工面する方法も必要になります。

求職中の生活費を賄う方法の1つが、雇用保険加入者であれば利用できる失業保険です。同時に失業保険を受給するには、求職活動実績が重要になります。

求職活動実績は失業保険の受給に欠かせない

求職活動実績とは、失職中に就職活動を行った実績のことです。失業保険を受給する場合、一定期間で必要な回数の実績を得ることが欠かせません。

失業保険は最大で失業後1年間にわたり毎月受給できます。ただしあくまでも求職する意思があることが支給の条件であるため、きちんと求職活動することが必要です。

ハローワークの職業相談とは

職業相談は、最寄りのハローワークで受けられる就職関係の相談を指します。1対1の対面で相談員と話す形です。

具体的には求人の紹介や面接対策、就職での悩みや疑問を相談できます。加えて適性・適職や職業訓練関係の相談もでき、求職関係であれば幅広く対応してもらえるでしょう。

職業相談員は基本的に丁寧

相談員は基本的に丁寧に応対してくれます。相談員はハローワークに配属されている地方公務員であると同時に、日々多くの相談者に親身に接しているためです。

加えて相談員は性別や年齢も幅広い特徴があります。特に女性や同年代の相談員であれば安心という人にとっても利用しやすいです。

職業相談の時間は決まっていない

職業相談を受けようと考えた時、相談1回分の時間が気になる人もいますよね。実は相談にかかる時間は特に決まっていません。

相談内容が多岐に渡るため、内容に合わせて必要な時間も変化します。特に時間が決まっていないため、じっくり相談したい人も納得いくまで話せるでしょう。

もちろん実績を得る目的で、なるべく短時間で済ませることも可能です。

電話予約は不要

職業相談を申し込む際、「電話予約しなければいけないのでは」と心配になる人もいますよね。しかし電話などで予約する必要はありません。

職業相談は受付で申し込んだ順に呼ばれて相談するのが基本です。午前中のように比較的混雑が見られない時間帯はいち早く相談を受けられます。

失業保険受給の流れとは

失業保険受給の流れとは

失業保険を受給する際、一連の流れを知っておくことは不可欠です。確かに最初の説明会で職員やしおりを通じて説明されるものの、理解できないこともありますよね。

失業保険の窓口はハローワークであるものの、退職理由によって流れが異なる点は重要です。

最寄りのハローワークで求職申し込み

失業保険を受給する場合、まずは最寄りのハローワークで求職申し込みをします。雇用保険専用の窓口があるため、まずは雇用保険相談の形で申し込むと良いでしょう。

なお申し込みの際は雇用保険の保険証と離職票が必要であるため、忘れないように持参するべきです。そして申し込み日から7日間の待機期間に入ります。

離職が会社都合か自己都合かで流れが異なる

失業保険の給付と聞くと、申し込みすればすぐ貰えるイメージを持ちそうですよね。しかし受給の流れは離職の原因により異なります。主に会社都合か自己都合かが大きな違いです。

リストラなど会社都合退職の場合

リストラなど会社都合で退職した場合は、待機期間を過ぎれば早い段階で保険金を受給できます。

具体的には待機期間の終了後、初回認定日や受給説明会を経て約1週間後が初回の振込日です。そして初回認定日までに1回の求職活動実績を得る必要があります。

ただし説明会も実績に加えられるため、初回認定日までは特に活動しなくても問題ありません。

自己都合退職の場合

自己都合退職の場合は、給付制限期間があるのが大きな違いです。給付制限期間は3ヶ月で、待機期間を経ても最初の給付を受けられるのは4ヶ月後になります。

加えて最初の認定日までに必要な実績も、会社都合退職よりも多い3回です。実際には説明会を1回とできるため、残り2回は実際の求職活動で得ます。

月で2回の求職活動実績を得ることが受給の重要な条件

初回認定日を過ぎた後の流れは、退職の事情に関係なく誰もが同じです。次の認定日までに2回の実績を得るのが、次回受給の条件になります。

もし次の認定日までに実績が2回に届かない場合は不認定となり、1ヶ月分の保険金が支給されません。ただし次回認定されれば、再度支給されます。

ちなみに不認定が2回連続した場合は給付対象から外されるため、現在の実績回数や認定日は忘れないようにするべきです。

ハローワークの職業相談の流れ3ステップ

ハローワークの職業相談の流れ3ステップ

失業保険の受給で欠かせない求職活動実績を得る方法はいくつかあります。中でも職業相談は簡単に実績を得る手段として便利です。

しかし職業相談を利用したことがない場合、相談の方法や手順に悩みますよね。具体的には以下にご紹介する3つのステップに沿っていきます。

ステップ1:受付で番号札を受け取る

まず受付で職業相談を受けたい旨を伝えると良いでしょう。受付の職員に話すと、番号札を渡されます。

あとは番号が呼ばれるまで、待合所の椅子に座って時間を潰すだけです。相談に必要な書類の準備や確認を済ませるのが良いでしょう。

ステップ2:呼ばれたら案内された窓口で相談

順番が回ってくると、館内放送で番号札と相談を受ける窓口を案内されます。放送で呼ばれたら案内された窓口に移動し、予め用意した相談内容を相談員に伝える流れです。

なお相談の窓口で席に着く際は、失業認定申告書を相談員に忘れることなく手渡します。うっかり忘れると、せっかく相談しても実績認定されないために注意すべきです。

ステップ3:相談終了・ハンコの確認

相談が終わったら、失業認定申告書を受け取り席を立ちます。失業認定申告書が戻ってきたら、必ずハンコが押されているかをチェックすると良いでしょう。

万一ハンコの押し忘れがある場合は、即座に相談員にハンコを押してもらいたい旨を伝えます。せっかく貴重な時間を割いて相談するため、ハンコの有無は重要です。

ハローワークの職業相談でうまくハンコを押して貰う3ポイント

ハローワークの職業相談でうまくハンコを押して貰う3ポイント

職業相談で求職活動実績を得る際、上手くハンコを押して貰うコツがあります。主なものが相談を早めに切り上げても良い点や認定日に相談する点などです。

相談は早く切り上げても良い

まず相談は早めに切り上げても良い点は、ぜひ知っておくと良いでしょう。実績目的だけで相談を活用するのであれば、なるべく短時間で済ませたいですよね。

短時間で済ませられる質問としては、自分の適性に関するアドバイスなどがおすすめです。

なお積極的に動きたくない場合は、求人票を持参するべきではありません。求人票を持参することは、書かれている求人に応募する意思があるとみなされるためです。

認定日に相談する

また認定日当日に相談するのもコツと言えます。認定日当日の相談は次回認定の対象になる分、早い段階で実績が得られるためです。

認定日当日は認定を済ませてからというルールがあります。認定日は必ず顔を出すことになるため、合わせて相談すれば実績と認定の両方を得られるでしょう。

なるべく具体的な内容の相談が無難

加えて相談の際は、なるべく具体的な内容の相談をする方が無難です。相談で実績が得られやすいとはいえ、自分で解決できる内容まで相談するとやる気を疑われます。

やる気を疑われた場合、給付条件である「就業への意思」がないとみなされかねません。相談するにしても、ある程度は具体的な内容で相談した方が無難です。

具体的には以下のような内容で相談すると良いでしょう。

応募書類の添削・指導

まず応募書類の添削・指導がおすすめです。履歴書や職務経歴書を持参して、相談員にチェックして貰うと良いでしょう。

自分で作成した応募書類を見せるだけでもやる気をアピールでき、相談員も喜んで改良点などを提案してくれます。提示された改良点をメモするとなお良いです。

求人票に関する具体的な質問・相談

また求人票に関する具体的な質問や相談もおすすめでしょう。求人の応募に対して前向きになっていることを相談員に示せます。

具体的には、勤務条件や福利厚生面、年齢要件など様々な点が相談内容に繋げられるでしょう。些細なことでも疑問にするだけでも、有意義な時間になります。

職業訓練に関する具体的な相談

職業訓練について相談するのも1つの方法です。職業訓練を受ける場合、自分のスキルを向上させられるだけではなく、失業保険の給付期間延期にも繋がります。

ただ職業訓練で質問等する場合は、パンフレットの場所のような浅い内容ではなく、予め資料に目を通して出てきた疑問をぶつけるべきです。

ある程度深い内容で質問することで、相談員も職業訓練に対する意欲的な気持ちを感じ取れるでしょう。

ハローワークの職業相談での注意点3つ

ハローワークの職業相談での注意点3つ

職業相談は求職活動実績を得る手段としては比較的簡単です。一方で注意すべき点もあるため、予め頭に入れると良いでしょう。

同じ日に複数回相談しても意味がない

まず同じ日に複数回相談しても意味がありません。確かに1日2回相談すれば、次回認定して貰える回数分を満たせるように見えます。

実は実績の対象になる職業相談は1日1回だけです。つまり職業相談だけで2回の実績を得るには、別の日にもう1度相談することになります。

認定日が近い場合ほど、同日で複数回相談したくなるでしょう。しかし余裕を持って2日に分けて相談する方が確実です。

応募した場合は面接辞退は避ける

また職業相談経由で求人に応募した場合、面接の辞退は避けます。面接の約束をした時点で、ハローワーク職員と企業側でスケジュール調整を済ませているためです。

もし面接を辞退する場合、ハローワークや応募企業に多大な迷惑を掛けることになります。加えて実績目的で辞退したとみなされれば、保険の支給にも関わってくるでしょう。

体調不良や家庭の事情などでもない限り、相談で応募した求人の面接は行くようにするべきです。

認定日当日の相談は認定を受けてから

最後に認定日当日に相談する場合は、認定を受けてからにします。当日の相談で得られた実績は、次回分の対象になるためです。

相談に気を取られて肝心の認定を忘れた場合、実績はあっても当月分の給付を受けられなくなります。努力が無駄にならないように、当日はまず認定を受けるべきです。

職業相談以外に求職活動実績を得る手段5つ

職業相談以外に求職活動実績を得る手段5つ

実績を得る方法は、相談以外にも色々あります。主なものが、以下に挙げられる5種類です。

初回の失業保険受給説明会への出席

失業保険を利用する場合、誰もが初回の受給説明会に参加します。説明会は初回認定の対象になるため、必ず出席するべきです。

活用しない場合、相談などで1回多く実績を得る必要があります。初回認定分に限定されるものの、初月から少しでも楽ができるように是非実績にするのがおすすめです。

ハローワーク主催のセミナーや講習会への参加

ハローワーク主催のセミナーや講習会も、相談と同じく楽に実績を得られる方法と言えます。月に数度開催されるセミナーは無料でためになる内容です。

応募書類の書き方や面接の突破法、労働法など多岐にわたり、外部の専門家が講師を務めます。中には30分程度DVDを見るだけのものもあり、楽に実績を得る際におすすめです。

実際に求人に応募する

実際に求人に応募する方法でも実績が得られます。求人票以外にも、インターネットや派遣会社など様々な手段が利用可能です。

ただしインターネットなどを活用する場合は、登録だけでは実績になりません。必ず2件の求人に応募することで認定に必要な条件を満たせます。

なお職業相談で応募する場合、職業相談と応募で2回分ではなく、ひとまとめで1回分になる点にも注意が必要でしょう。

転職エージェント主催のイベント・セミナーへの参加

転職エージェント主催のセミナーなども実績の対象です。転職エージェントでは求人の紹介を貰える以外にも、定期的に転職フェアなどが行われています。

ハローワークのセミナーと同じようにキャリア関係のプロが講師を務めるため、ハローワークのものと併用するのがおすすめです。なお参加した際は証明書を貰うと良いでしょう。

国家資格などの受験

国家資格などの受験も実績にカウントされます。普通に受験するだけではなく、試験勉強も実績の対象です。

ただし受験する資格は、直接キャリアに関係してくるものに限定されます。趣味関係の資格は実績にならない場合があるため、注意が必要です。

まとめ

今回は失業保険の受給に欠かせない求職活動実績を職業相談のみで得る方法を見てきました。実績は約4週間で2回分必要ではあるものの、相談のみでも得られます。

実績目的であれば短時間で切り上げるのがおすすめです。もちろん相談を通じて応募しても良いでしょう。なお相談の際はある程度やる気を示した方が無難です。

相談のみで実績を得る場合は時間に余裕を持って2日に分けて相談するべきでしょう。楽に実績を得られるとはいえ、時間に余裕がある方が確実に実績にしやすいです。